パーソナルファブリケーション>3Dプリンティング
またカタカナで、タカ&○シにツッコまれそう(古)ですが「欧米」なのでお許しを。「パーソナルファブリケーション(長いので以下PF)」について。
アメリカMIT Neil Gershenfeld教授の「FAB」という本は、「パーソナルファブリケーション界」のバイブルみたいになっていて、和訳本「ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け」を読まれた方もいらっしゃると思いますが、この本も2005年発行ですし、「もちろん自分の好きで、かつ使えるものを自分で作る」というのは、日曜大工から陶芸などなど、新しいことでもなんでもありません。
ただ、私の解釈では、一般の人が今まで、「工場での大量生産でしかできないし、安いから買って使おう」という流れが起こしたいろんな「悪さ」に対抗し、「自分が作りたいものを作って使おう」という考えに、Linuxに代表される「みんなの知恵や道具をみんなで共有しよう」という考えが「ものづくり」に移ってきた「社会的な動き」なんだと思っています。
そこで欧米では、このような3Dプリンタも自分で組み立てて使う「キット」が「雨後の竹の子」状態で、「これがPFだ!」みたいに象徴的に取り上げられている向きがあるようです。
でも「PF」はもっと広いもので、3Dプリンティングはその中の「1道具」であり、それを自分でプリンタを持つか、オンラインサービスで作るかは、「その人次第」だと思います。タイトルに「>(それ以上)」としたのは、それを言いたかったからです。
以前に「マイプラモデル」の話題で紹介しました例ですが、作者「ozap」さんは、その後ご自身のブログで、「i.materialiseサービスでどうやって作ったか」を丁寧に「体験」を公開されています。
こんな風に、それぞれ好きな道具で、好きなものを、好きに作るということが、無料、廉価ソフトウエアなどの普及のおかげで、コンピュータでも出来るようになっています。あとは「やってみよう!」という一歩を踏み出すかどうかは皆さん次第です。
最後に週末なので、お楽しみをひとつ。おもしろいムービーです。本サイトでも紹介している3DCGモデリングソフトウエア「Blender」のBlender.jpのニュースから。これもオープンソース無償ソフトウエアですが、ロシアのジュースのコマーシャルのCG作成に使われています。